078-595-8330

訪問診療について

のだホームケアクリニックでは、「通院が困難な方でも、住み慣れたご自宅や施設で安心して医療を受けていただきたい」という思いのもと、訪問診療(在宅医療)を提供しております。このページでは当クリニックが行う診療内容などをご説明します。

訪問診療とは?

訪問診療は、病院やクリニックに通院することが難しい方を対象に、医師が定期的にご自宅や施設を訪問して診療を行うサービスです。患者さまの健康状態を継続的に観察し、必要に応じた医療処置や投薬、生活指導などを行います。また、病状の変化に応じて柔軟に診療内容を調整し、医療だけでなく介護との連携も図りながら、総合的なサポートを提供します。
特に高齢化が進む現在、訪問診療は「住み慣れた環境で最期まで過ごしたい」という希望を叶える手段として、終末期医療(ターミナルケア)を含めた在宅療養支援にも対応できる重要な役割を担っています。

対象疾患・症状

  • 脳血管障害後遺症 多発性脳梗塞・脳血管性認知症
  • アルツハイマー病及びその他の認知症
  • 精神疾患(統合失調症、適応障害等)
  • 老人性運動器疾患(骨粗鬆症 、圧迫骨折、変形性関節症、大腿頸部骨折)及び関節リウマチ
  • 神経難病
  • 悪性腫瘍末期
  • 慢性呼吸不全、慢性心不全、慢性腎不全
  • 合併症を伴った糖尿病
  • 褥瘡(床ずれ)
  • 下肢潰瘍・壊疽
  • 老衰等

※主な症状を掲載しておりますので、上記以外の方もお気軽にご相談下さい。

訪問診療でできること

訪問診療では、以下のような医療処置やケアが可能です。

  • 基本的な健康チェック(血圧測定、体温測定、脈拍測定 など)
  • 診察
  • 血液検査や心電図、超音波検査
  • 薬の処方と服薬管理
  • 予防接種
  • 点滴・注射の実施
  • 褥瘡(床ずれ)、下肢潰瘍/壊疽に対する処置(デブリードマンなど)
  • 酸素療法や気管切開管理などの在宅医療処置
  • 人工呼吸器の管理
  • 人工肛門の管理
  • 膀胱留置カテーテルの管理
  • 胃瘻の管理
  • 中心静脈栄養の管理
  • 医療用麻薬の投与を含む在宅緩和ケア
  • 関節内穿刺・注射
  • 認知症ケア、精神的サポート
  • 終末期医療(緩和ケア)への対応

一般的な外来受診でできることはほとんど在宅で可能です

 ※レントゲン、CT検査などできないものは必要あれば連携医療機関を紹介させていただきます

これらを通じて、患者さまが体力や移動の負担なく、自宅にいながらにして必要な医療を受けることができます。また、生活の場に医師が訪れることで、患者さまの普段の様子や生活習慣も直接確認できるため、より個別性の高いケアが可能になります。

訪問診療のメリット

訪問診療には、さまざまなメリットがあります。
まず大きな利点は、外出の負担が軽減されることです。特に神戸市北区のように坂道や高低差が多い地域では、通院そのものが体力的にも精神的にも大きな負担になることがあります。訪問診療なら、ご自宅や施設で診療が受けられるため、患者さまご本人だけでなく、ご家族や介護スタッフの負担も軽減されます。
また、定期的な訪問により、医師が生活環境を確認しながら診療を行うことで、病状の変化にも早期に気づくことができ、重症化の予防にもつながります。さらに、診療内容や健康状態をその都度ご家族にも共有しますので、遠方に住んでいるご家族も安心していただけます。

訪問診療を始めるには

訪問診療を希望される方は、まず当クリニックにお気軽にご相談ください。お電話またはホームページのお問い合わせフォームよりご連絡いただければ、スタッフが詳しくご案内いたします。
訪問診療の対象となるかどうかの確認や、訪問エリア・診療内容についても、丁寧にご説明いたします。必要な書類(健康保険証、介護保険証、紹介状やお薬手帳など)のご準備をお願いしながら、初回訪問の日時や今後の診療計画を調整してまいります。

のだホームケアクリニックでは、「住み慣れた場所で、自分らしく過ごす」ことを大切にした在宅医療を提供しています。ご本人はもちろん、ご家族の気持ちにも寄り添いながら、医療と介護が一体となったチームで、安心できる療養生活を支えてまいります。訪問診療についてのご相談は、いつでも受け付けております。どうぞお気軽にお問い合わせください。